副業の解禁や社内公募、雇用形態の変化にともない、
社員にキャリア自律を促す時代になりました。
「社員一人ひとりが主体性を持って、自走してほしい」
「会社に依存せず、臨機応変に自律的キャリアを築いて欲しい」
「自身をコントロールし、目標目的に合った行動をしてほしい」
この一見、時代にマッチした素晴らしい方針に思えますが、
ここに組織崩壊へと繋がる「最大の落とし穴」が潜んでいます。
「主体的に動け」
「自分の将来は自分で築くもの」
と解き放たれた社員たちの内面で、
いま何が起きているかご存知でしょうか。
大手調査機関のデータが明かした驚くべき真実は、
経営者の「良かれと思った期待」が、現場の社員を静かに追い詰め、
メンタル不調や機能不全を引き起こしているという残酷な現実でした。

Q:「社員に主体的なキャリア形成を促しているのに、なぜ指示待ち化したり離職が増えたりするのですか?」
A: 会社側が「自律」という美名のもとに、具体的な自己理解の手法を与えないまま、実質的な『放置状態』や『キャリアの自己責任化』を突きつけているからです。
データが示す通り、約6割の社員は孤独な未来予想図の作成に強いストレスを感じています。
いま必要なのは、一方的なスローガンではなく、対話を通じて本人の生身の価値観をすくい上げ、
会社と個人の目指すベクトルを一致させる**「伴走型のリアルプロファイリング(適性診断)」**です。

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所が実施した、
「若手・中堅社員の自律的・主体的なキャリア形成に関する意識調査(2021年11月29日発表)」において、
日本の組織が目を背けてはならない衝撃的な実態が公表されています。
(出典:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所「若手・中堅社員の自律的・主体的なキャリア形成に関する意識調査」 より数値引用)
この客観的データが物語る通り、約8割の社員が「主体的に生きたい」と願いつつも、
そのうちの約6割が強いプレッシャーとストレスに押しつぶされそうになっています。

「自律的に働こう」というメッセージが、なぜこれほど現場の負担になるのでしょうか?
前回の記事で触れたような「失敗への恐怖」以上に、
現代の若手・中堅社員の脳内には「会社への構造的な不信感」が横たわっています。
彼らに必要なのは、これ以上「未来の目標」を問い詰めることではなく、
今この瞬間の「自分自身の活かし方」を腑に落ちる言葉で手渡してあげることです。

同調査の報告の中で、組織行動研究所の古野庸一所長は以下のように述べています。
「自分自身のキャリアを考える上で、将来を展望することが求められますが、
その作業はそう簡単ではありません。
将来を描くことには、相応の時間と技術が必要ですが、
そのような時間や技術を学ぶことを働いている人全員が行っているわけではありません。(中略)
また、将来を描く作業は、一人ではなかなかできません。
キャリアの専門家や伴走してくれる仲間がいることで促進されていきます。」
” 出典:リクルートマネジメントソリューションズ 調査レポート “
この「一人では絶対にできない作業」を、
パソコンの選択式Webテスト(HR Tech)で解決しようとすること自体が間違いです。
記号やグラフの羅列を渡されても、社員の迷いは深まるだけだからです。
私たちの「リアル適性診断(プロファイリング)」は、
データ処理ではない「生身の伴走」によって、社員の自律のブレーキを外します。
パソコンの画面に向かうだけの適性Webテストでは、応募者や社員は「会社に好かれそうな回答」を無意識に演じてしまいます。当社のプロファイリングは、回答の操作が一切通用しない特殊技術を用いて、本人が自覚していない「本当に大切にしている動機」を剥き出しにします。
抽出されたデータをベースに、じっくりと時間をかけて紐解いていきます。「あなたの脳は、こういう場面で最もエネルギーが出る性質がある」という個人の取扱説明書を、専門用語を使わずに、本人が「まさにその通りです!」と鳥肌が立つレベルの生きた日本語(A4一枚)に結晶化させます。
自分の現在地が分かって初めて、人は未来を見ようとします。「君のそのプロファイリング特性は、当社のこのビジョンを達成するためにどうしても必要なピースなんだ」と会社側が指し示すことで、社員のキャリア自律の息苦しさは、「この組織で自分の強みを爆発させたい」というワクワク感(内発的動機)へと進化します。

A: それは「放置」をした場合です。
リクルートの同調査でも、「組織の目的や理念への共感」や「情緒的コミットメント」が高まることで、キャリア自律による転職意向は強力に抑制されるという相関関係がはっきりとデータで出ています。ビジテキのプロファイリングは、個人の価値観を会社の理念に「腑に落ちる言葉」で結びつけるため、むしろ「この会社で自分のキャリアを築くことが最善だ」という強い定着(目的愛着)を生み出します。
A: 逆行しているように見えて、これが最短ルートです。
30分の簡単な検査をやって、結果の活かし方が分からずに現場が悩み続ける時間や、ミスマッチで早期離職された後の再採用のコスト(数百万円)に比べれば、最初に1時間半かけて「絶対にブレない個人の取扱説明書」を確立する方が、組織開発のスピードは圧倒的に速くなります。
A: 最も響きます。
デジタルに囲まれ、ネット上の正解を探し疲れている若い世代ほど、「自分の内面を真剣に観察し、一人の人間として向き合って言語化してくれる存在」を求めています。この診断体験そのものが、会社に対する絶大な信頼感(エンゲージメント)へと変わるのです。
社員に「自走」を求めるなら、
彼らに孤独な未来予想図を描かせるのを、もうやめましょう。
泳ぎ方も分からないまま大海原で溺れかけている社員に必要なのは、
新しい評価制度のルールブックではなく、
「君の泳ぎ方の特徴はこうだよ」と客観的に教えてくれる羅針盤と、
共に歩んでくれる伴走者の存在です。
綺麗にデザインされたHR Techのグラフを見てモヤモヤするのを終わりにし、
社員の本音と会社の未来を「生きた言葉」で結びつけたい経営者・人事責任者の方は、
ぜひ私たちの『リアル適性診断(プロファイリング)』へご相談ください。
いつでもこの真実を振り返れるよう、
お気に入り登録(ブックマーク)のうえ、まずはあなたの組織の現状をお聞かせください。